30代独身男 セミリタイアを目指す

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2025年11月に読んでよかったおすすめ本4選|教養・自己啓発・実用書

今回は2025年11月に購入した書籍の中から、教養や自己啓発、実用本などの4選を紹介したいと思います。

 

この記事で得られること

この記事では、2025年11月に読んだおすすめの本をジャンル別に紹介します。

教養から自己啓発、実用書にまつわる本について、読書のヒントや選書の参考になる内容をまとめました。

【実用書】わたしをご機嫌にする休日|ひとりの休日が好きになる39の過ごし方

2025年1月Amazon Kindle総合ランキング2位獲得|oto (著)  Kindle出版

本書はワクワクを届ける休日メディア『ホリデーノート』管理人がつづる、ひとりの休日の過ごし方を紹介する実用的ガイドです。

著者のotoさんが、自身の経験をもとに「ひとり時間を充実させる39の過ごし方」を提案しています。

内容は「心をととのえる」「気分を上げる」「自分を癒す」「新しい自分に出会う」などテーマ別に構成され、散歩や写経、カフェでのジャーナリング、ヘッドスパ、読書など具体的なアイデアが豊富に示されています。

休日を漫然と過ごすのではなく「ひとつのテーマ」を決めることで、主体的に楽しむ姿勢を促しているところ点が印象的でした。

この本を読むと、ひとり時間を前向きに捉えられるようになったり、孤独をネガティブに感じていた人が「贅沢で創造的な時間」として再評価するきっかけにもなります。

【教養】眠れなくなるほど面白い 図解 宇宙の話

 素朴なギモンに即答.。宇宙のナゾに迫る|渡部 潤一  (著) 日本文芸社

本書は、宇宙の誕生から最新理論までを図解でわかりやすく解説した入門書です。

国立天文台副台長の渡部潤一氏が監修し、地球や月の謎、太陽や惑星の素顔、恒星や銀河の構造、最新の宇宙論までを扱っています。

ビッグバンやブラックホール、宇宙の泡構造など難解なテーマも、豊富なイラストと図解で直感的に理解できるよう工夫されており、約50〜60のテーマを網羅しています。

読み始めると宇宙の広大さに圧倒され、タイトル通り眠れなくなる感覚を味わえます。また、専門用語が少なく雑学的に楽しめるため、初心者から大人まで幅広く楽しめる宇宙入門書としてオススメです。

【自己啓発】超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける

シリーズ100万部突破|五百田 達成 (著) ディスカヴァー・トゥエンティワン

雑談を「面白い話」ではなく人間関係を築くための技術と捉え、誰でも実践できるルールやコツを紹介した一冊です。

本書の著者は心理カウンセラーの五百田達成氏。

雑談を「第3の会話」と定義し、目的は結論や情報交換ではなく、場の空気を和らげ信頼関係を築くことだと説いています。

内容は「基本の7ルール」と「36の話し方のコツ」を、初対面・飲み会・職場などシーン別に具体例を交えて解説。

「話は戻ってもいい」「褒められたら素直にお礼を言う」「オチをつけずラリーを続ける」など、誰でもすぐに試せる実践的なアドバイスが満載です。

雑談を苦手とする私にとって、人づきあいをラクにし、信頼関係を自然に育むための参考となりました。

【自己啓発】科学的に自分を思い通りに動かす セルフコントロール大全 

最先端研究から導きだした自己管理法|堀田 秀吾 、木島 豪 (著) ディスカヴァー・トゥエンティワン

本書は堀田秀吾、木島豪両名による著作で、114の研究成果をもとにしたセルフコントロール法をまとめています。

内容は「仕事」「生活」「体の健康」「心の健康」の4章構成で、ネットやSNSに気を取られる、朝起きられない、アイデアが出ないといった日常的な課題に解決策を提示。

例えば「行動を小さく分ける」などのような、取り入れやすいアクションが多く紹介されています。

意志の弱さではなく脳のクセだと理解するのが大切だと感じました。

まとめ

今回は、2025年11月に読んだ書籍の中からおすすめの4作品を紹介しました。

来月も読書記録を更新予定です。皆さんのおすすめ本があればぜひ教えてください!

 

2025年10月のおすすめ作品はこちらで紹介しています。

 

saiden2024.hatenablog.com

 

2025年10月に読んでよかったおすすめ本4選|小説・自己啓発・実用書

10月になり、読書の秋にぴったりの季節になりましたね。

今回は2025年10月に購入した書籍の中から、小説や実用書など4選を紹介したいと思います。

 

この記事で得られること

この記事では、2025年10月に読んだおすすめの本をジャンル別に紹介します。

小説から自己啓発、実用書にまつわる本まで、読書のヒントや選書の参考になる内容をまとめました。

【小説】ペッパーズ・ゴースト|伊坂幸太郎の集大成的作品

伊坂ワールド全開の長編小説|伊坂幸太郎(著) 朝日新聞出版

中学校の国語教師・檀千郷は〈先行上映〉という特殊能力を持っており、ある生徒の事故を未然に防ぐ・・・。

これをきっかけに、檀は過去のある事件の遺族会と関わることになり、やがて別事件の渦中に巻き込まれていく・・・というストーリーです。

本作は檀が過ごしている現実世界と、ある生徒が書いた小説に登場する猫好きの二人組「ネコジゴハンター」にまつわる物語が交互に展開していきます。

序盤は話がごちゃついていて、中々読み進めづらいと感じました。

ただ、終盤になってくると現実世界にネコジゴの二人が登場して、そこからは一気に読み進めることができました。

大きなテーマとして遺族の関わりがあるので、シリアスな話になりがちです。

しかし、そこに架空の人物であるはずのネコジコの二人が加わることで、ユーモアが絶妙にバランスされています。

まさに伊坂ワールド全開の本作、長編ですが読んでみる価値はあります。

【自己啓発】脱イライラ習慣! あなたの怒り取扱説明書 |「心の余裕を増やす」セラピー

怒りの沸点を上げる|中島 美鈴 (著) すばる舎

表紙とタイトルに惹かれて購入しました。

怒りの感情をコントロールするための心理トレーニング「アンガーマネジメント」に関する本は世の中にたくさんありますが、本書では「怒った後」より「怒る前」の行動が重要としています。

全8章で構成されており、それぞれ職場・友達・家族・パートナー・赤の他人に対しての対処法が解説されています。

その中でも印象に残ったのは「〇〇しなければならない」という考えを持たないということ。

「〇〇したほうがいい」くらいの柔軟な考えをすることで、心に余裕が生まれます。

正直にいうと、私もイライラしやすいタイプなのですが、自分の心の持ち方を変化させるためのきっかけになりました。

【実用書】No.1エコノミストが書いた世界一わかりやすい金利の本|金利入門の決定版

経済から金利を読む|上野 泰也 (著) かんき出版

こちらは金利の基本から金融市場の仕組みまでを解説した入門書です。

日本では2024年3月にマイナス金利政策が終わり、金利のある世界に突入しました。

そういった時代だからこそ、読んでおくべき本のひとつだと思います。

本書では「金利とは何か」という基本的なことから、利回りの計算、金利と債券市場の関係、金利はどうやって決まるのか、世界各国の金融政策についてを幅広く網羅しています。

一通り読んで、金利が生活にどう影響するかがよく分かりました。

また、ニュースでも金利の話題は度々取り上げられますが、それに対する理解度が上がります。

金利の本質を知る上で有益な一冊です。

【実用書】経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて|人生の指南書

山崎元 最後の書き下ろし|山崎元(著) Gakken

本書は経済評論家の山崎元氏が人生の終わりに息子へ宛てた実践的な「人生とお金の指南書」です。

投資に関しては「インデックス(オルカン)で十分」「長期・分散・低コスト投資」、「保険は不要」と記載されています。

こちらは山﨑氏の別書『お金の増やし方を教えてください』とほぼ同一の内容です。

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『お金の増やし方を教えてください』と本書が大きく違うのは「人生における幸せとはなにか?」を問いかけているということ。

「自己承認感」、「2割増しの自由」、「モテる秘訣は上機嫌」などのワードが次々と登場します。

気になる人は是非、本書を手に取って直接確かめてみてください。

巻末には実際に息子さんに送った手紙の全文が掲載されています。

私には子供はいませんが、まるで自分のことのような気がして涙が出ました。

単なる経済本/自己啓発本という括りには収まらない名著だと思います。

まとめ

今回は、2025年10月に読んだ書籍の中からおすすめの4作品を紹介しました。

来月も読書記録を更新予定です。皆さんのおすすめ本があればぜひ教えてください!

 

2025年9月のおすすめ作品はこちらで紹介しています。

2025年9月に読んでよかったおすすめ本4選|ミステリー・短編集・地政学

9月になり、読書の秋にぴったりの季節になりましたね。

今回は2025年9月に購入した書籍の中から、ミステリー小説や実用書など4選を紹介したいと思います。

 

この記事で得られること

この記事では、2025年9月に読んだおすすめの本をジャンル別に紹介します。

ミステリー小説から地政学にまつわる本まで、読書のヒントや選書の参考になる内容をまとめました。

【ミステリー小説】一次元の挿し木 |SF×ホラー要素もあるミステリー

2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作|松下 龍之介 (著) 宝島社文庫

ヒマラヤの山中で発掘された二百年前の人骨のDNAが、四年前に失踪した妹のものと一致・・・という序盤から引き込まれるストーリーが魅力のミステリー小説です。

本作は複数の登場人物の視点から描かれるオムニバス形式で物語が進行していきます。途中で過去の話が挿入されるなど、一見するとごちゃごちゃした展開になりそうですが、テンポの良い文章運びと終盤の伏線回収のおかげでそういったことは全く気になりませんでした。

むしろ続きが気になってどんどん読み進めてしまうくらいです。

ミステリー小説でありながらSFや宗教、ホラーといった色々なテイストが含まれており、見応え十分の一作と言えます。

【ミステリー小説】星空の16進数 |色鮮やかな青春ミステリー

私を誘拐した人に、もう一度会いたい・・・|逸木 裕 (著) 角川文庫

表紙とタイトルに惹かれて購入しました。

タイトルの16進数はカラーコードのことを指しています。

独自の色彩感覚をもつ主人公「藍葉」。

ある日突然、私立探偵のみどりから「以前は、大変なご迷惑をおかけしました」というメッセージと共に100万円を届けられます。

このメッセージはかつて自分を誘拐した「朱里」からのものではないかと藍葉は考え、彼女にもう一度会いたいとみどりに捜索を依頼することに。

ここから、デザイナーとしての道を歩む藍葉の成長とみどりの探偵調査の二部構成で物語は進んでいきます。

メッセージを送ったのは誰なのか?二人は会うことができるのか?

本書を読み終わると、パズルのピースがピタッとハマったような読後感が味わえます。

【実用書】13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海|地政学のキホンが分かる一冊

子どもだけではなく大人も知っておきたい「世界のしくみ」の解説|田中 孝幸 (著) 東洋経済新報社

高校生の大樹と中学生の杏の兄妹と謎の男「カイゾク」との会話を通じて、
「地政学」が楽しくわかりやすく学べる一冊となっています。

大国とそうでない国との関係、中国やロシアの最近の動向、なぜアメリカは世界一の国になったのか・・・等々、ニュースを見ていてある程度分かってはいても、ちゃんと説明ができないような国際事情について改めて知ることができます。

冒頭で紹介した3人により対話形式で構成されているため、サクサクと読み進めることができるのもポイント。

出版されたのは2022年ですが、今読んでも古さなどは感じません。

「地政学」の本は他にもたくさんありますが、入門書としておすすめです。

【実用書】君たちはFIRE後どう生きるか|短編集のような読後感も味わえる一冊

新しい生き方への最高のバイブル|寺澤伸洋 (著)

実際にFIREされた20名のFIREに至るまでの経緯やFIRE後の生活などが書かれています。

本書ではFIREを"リタイア"ではなく"リスタート"と定義しており、実際に20名のほとんどがFIRE後も好きな仕事を継続しています。

どちらかというと、サイドFIREや独立(フリーランス)のイメージの方が近いでしょう。

ポイントとしては、「とにかく早い内に資産形成を始める」、「副業や転職でリスキリングする」、「支出の見直しをする」の3点を挙げる人が多いです。

働きたくないから一刻も早くFIREしたい!という人はほとんどいないのが少々意外でした。

こういう生き方もあるんだな、という感じである種のフィクションとして読むのが良いのではないかと思います。

まとめ

今回は、2025年9月に読んだ書籍の中からおすすめの4作品を紹介しました。

来月も読書記録を更新予定です。皆さんのおすすめ本があればぜひ教えてください!

 

2025年8月のおすすめ作品も是非ご確認ください。

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『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』』感想と要約|先人の教えから学ぼう

「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」は、FIREムーブメントの第一人者であるクリスティー・シェンとブライス・リャンによる著書です。

累計10万部と突破するベストセラーとなっています。

今回は、本書について紹介していきたいと思います。

 

この記事で得られること

この記事では、FIREを実現するための考え方や資産形成のヒントが詰まった書籍『FIRE 最強の早期リタイア術』を紹介します

FIREを目指す人におすすめの一冊です。

「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」概要紹介

「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」は、FIREにまつわる情報を集めたサイト「MILLENNIAL REVOLUTION」を運営しているクリスティー・シェンとブライス・リャンによる著書です。

日本でもTBS系「情報7days ニュースキャスター」やフジテレビ系「Mr.サンデー」で紹介され売上が急上昇しました。

本書の構成解説

本書は18章の構成となっており、大きく3つの話題に分類できます。

  • 著者の生い立ち
  • リタイア前の資産形成(投資と節約方法)
  • リアイア後の資産運用(4%ルールなど)

ここからは、各章で個人的に気になったことや感じたことをピックアップしていきます。

印象に残ったポイント

お金を使うという中毒

著者は「より多くの物を所有するほど人は不幸になり、旅行やスキル習得などの経験に使うとより幸福になる」としています。

確かにものはどんどん増えていき、維持費がかかったり場所も限られてしまいますね。

私はミニマリストのような極端な生活を望んでいるわけではないですが、モノには執着せずに"経験"に投資をしていきたいと思うようになりました。

持ち家か賃貸か問題に決着をつける「150の法則」

持ち家か賃貸かという議論は、いろいろなところでされています。

冒頭で紹介した、他のおすすめ本でも話題にあがっていますね。

本書ではこの議論の決着として、「150の法則」というものが紹介されています。

「150の法則」は簡単にいうと、毎月のローン返済額の150%の金額が賃貸の家賃を上回れば、賃貸のほうが割にあうという考え方です。

私は現時点では賃貸派で家を買う予定はないですが、もし今後買う事がある場合はこの法則を参考にしたいです。

現代ポートフォリオ理論で資産分散

「現代ポートフォリオ理論」と聞くとなんだか難しそうな話に聞こえますが、株式と債券などを組み合わせて、リスクとリターンの配分を自分の納得のいくように調整しましょうということです。

日本だと債券(国債)のリターンはかなり低いですが、それでも銀行に預けておくよりはマシなので参考にしてみましょう。

FIRE実現のためのヒント

FIREを実現するための魔法の数字「4%ルール」

「4%ルール」とはトリニティ大学が発表した論文で、1年間の生活費が資産の4%と等しければ、95%の確率で30年以上資金が底をつかないというものです。

4%だと全然足りない!という場合は例えば生活費の半分を資産から賄って、あとは少しだけ働くという「サイドFIRE」のような生活スタイルを目指してみるのも良いでしょう。

お金を浮かすために旅行する

物価の安い国に旅行をするとお金を浮かすことができるという考え方です。

実現できるかどうかは別として、リタイア後に海外を飛び回るというのは憧れますよね。

バケツシステムで資産管理

お金(資産)を異なる3つのバケツで管理しようと提唱しています。

具体的には

  • 今年使うお金
  • 緊急時の予備
  • 投資用の資産

の3つです。

参考になるかと思います。

この記事のポイントまとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事のポイントは以下になります。

  • 持ち家か賃貸か問題に決着をつける「150の法則」
    現代ポートフォリオ理論で資産分散
    FIREを実現するための魔法の数字「4%ルール」
    バケツシステムで資産管理

みなさんもFIRE目指して頑張りましょう!

 
他にもFIREを目指す方におすすめの本を紹介していますので、良かったらご覧ください。

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2025年8月に読んでよかったおすすめ本4選|ミステリー・短編集・株入門

早いもので、8月も終盤に差し掛かってまいりました。

相変わらず茹だるような暑さが続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。

 

今回は2025年8月に購入した書籍の中から、ミステリー小説・株入門書など4選を紹介したいと思います。

 

この記事で得られること

この記事では、2025年8月に読んだおすすめの本をジャンル別に紹介します。ミステリー小説から株入門書まで、読書のヒントや選書の参考になる内容をまとめました。

【ミステリー小説】謎の香りはパン屋から|日常系×謎解きの魅力 

第23回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作|土屋うさぎ (著) 宝島社

漫画家を目指しつつ、パン屋・ノスティモでアルバイトをしている大学一年生の市倉小春が、日常の謎を解決していく連作ミステリー。

謎解きの過程にちょっと無理があったり、そもそもが日常で起こるちょっとした出来事を扱っているため、本格的なミステリーが好きな人には物足りなさが感じられるかもしれません。

 

しかし、各章ごとにフィーチャーするパンを変えて、それらに絡めた物語を展開していく構成はなかなか面白いです。

また、全体的にほんわかな空気感につつまれているため、肩ひじ張らずサクサクと読み進められます。

 

主人公が大学生ということで「2.5次元」や「VTuber」といった今どきのテーマも取り込まれています。

ミステリー初心者におすすめの作品ではないでしょうか。

【短編集】パズルと天気|ほっこり系の読後感が魅力

伊坂幸太郎デビュー25周年に贈る、「幸せ」な短編集|伊坂 幸太郎 (著) PHP研究所

過去に書かれた短編4作と描き下ろし作品の計5作を収録したほんわかミステリー短編集。

いわゆるアンソロジーに収録されていた作品をまとめているため、内容もバラバラでファンタジーテイストなお話もあれば感動できる話もありとなっています。

 

独特の伊坂ワールドが繰り広げられている中で、個人的に好きなのは「イヌゲンソーゴ」。

さながら犬版アベンジャーズといったところで、面白さと可愛さが同居しています。

巻末には執筆の経緯も書かれているので、是非そこも読んでください。

("伊坂幸犬郎"にはちょっとクスッとしてしまいました)

 

発表された時期もテーマも異なる5作ですが、まとめて読むと微妙な繋がりがあったりするため、そこを探しながら読むのも楽しいですよ。

最後に収録されている「Weather」が書き下ろしかと思いきや、実は過去の短編の一つと知り少し意外でした。

 

初めて伊坂幸太郎の作品を読むという人にもおすすめです。

【実用書】いちばんカンタン!株の超入門書|株初心者けにおすすめの一冊

シリーズ100万部突破のベストセラー『株の超入門書』の改訂4 版|安恒 理 (著) 高橋書店

個別株の勉強にあたり購入した本書。

 

そもそも株ってなに?といった初歩的な話から「PER」や「PBR」、「板」、「ローソク足」といった専門用語の解説、チャートの分析方法など株に関する基本的な内容をイラスト付きで紹介してくれています。

 

今はネットや動画で簡単に調べられたりしますが、株の知識がまったくない人だと、一度読んだだけ(見ただけ)では理解できない部分も多いです。

だからこそ、すぐに読み返せる"入門書"として1冊持っておくのがベストであると感じました。

 

あと、本書にも記載されている通り、まずは自分の投資スタイルを決めてから始めるということを肝に命じるべきだと思います。

(ネットやSNSでおすすめされている株情報だけを鵜呑みにして購入しないこと!)

 

単なる入門書だけではなく、巻末には先人の格言も載っていたりします。

分かっていても、焦りからついやってしまって失敗しそうなときにこれらの格言を読み返すと、後悔しないで済むかもしれません。

 

新NISAにも対応しているため、今買っても遅くない本といえます。

【実用書】一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門|優待株の始め方

テレビやSNSでもお馴染みの桐谷さん流投資術|桐谷広人 (著) ダイヤモンド社

こちらも個別株勉強のために購入しました。

「いちばんカンタン! 株の超入門書」と同じく株の入門書ですが、大きく違うのは優待株について扱っている点。

 

優待のみで生活、配当+優待で利回り4%、基本は長期保有・・・など桐谷さん流の投資術について色々紹介されています。

全部ではなくても真似しても良いかも、と思える部分もありました。

20万円以下で購入できる株が7割弱あるというのは目から鱗です。

少額で初められるのであれば、ちょっとした趣味でやってみようかなぁ・・・なんて思っている人にはちょうど良い本ではないかと思います。

 

ちょっとクセのあるイラストが多めですが、内容自体はおすすめできる一冊です。

巻末には株選びや購入後の管理に便利なメモ欄も載ってますので、活用できそうですよ。

まとめ

今回は、2025年8月に読んだ書籍の中からおすすめの4作品を紹介しました。

来月も読書記録を更新予定です。皆さんのおすすめ本があればぜひ教えてください!

『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』 感想と要約|山崎元さんから学んだ資産形成の基本

いきなりですが、私の人生観を変えた本が3冊あります。

ひとつは「Die with Zero」。

もうひとつは「JUST KEEP BUYING」です。

今回は最後の1冊、「超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」をご紹介したいと思います。

 

この記事でわかること

この記事では以下の内容を解説しています。

  • 書籍『お金の増やし方を教えてください!』の概要と構成
  • 初心者向けの資産形成・投資の考え方
  • NISA・iDeCo・国債などの活用ポイント

『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』の概要

『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』は

、ドラマ化もした「サバイバル・ウェディング」を執筆した作家の大橋弘祐氏と、経済評論家の山崎元氏による対談形式の本です。

タイトルの通り、難しい用語などは使わずイラストも使ってわかりやすく「お金の増やし方」を解説してくれています。

書籍の構成と主なテーマ(国債・投資信託・NISAなど)

本書は5章の構成となっており、それぞれ

・お金を安全にもつ

・お金を増やす

・お金を使う

・NISAでお金を増やす

・年金制度とiDeco

となっています。

初心者が実践しやすい資産形成の考え方

お金を安全にもつ

要は定期預金よりマシな方法は無いのかという話になるのですが、本書では「個人向け国債」を紹介しています。

個人向け国債は元本保証であり、0.05%の最低金利保証が付いています。

 

ちなみに、2025年7月時点の「個人向け国債」は変動10年型で年利0.96%です。

メガバンクの定期預金金利が0.275%ですから定期預金よりはマシといえます。

なお、外国債券であればもっと金利が高い商品もありますが、為替リスクがあるので注意が必要です。

お金を増やす

ここで投資信託の話が出てきます。

代表的なインデックスファンドとして「オルカン」や「S&P500」を紹介しています。

最後は「平均君」が勝つ

胸に刻んでおきましょう。

お金を使う

ここでは以下の話題が出てきます。

  • 「持ち家か賃貸か」問題
  • 保険に入ったほうがいいのか?
「持ち家か賃貸か」問題

「持ち家か賃貸か」問題については、「JUST KEEP BUYING」でも出てきましたね。

本書も読んだうえで、やはり自分は賃貸で十分だなと納得できました。

「JUST KEEP BUYING」について紹介した記事もあわせて読んでもらえると嬉しいです。

saiden2024.hatenablog.com

保険に入ったほうがいいのか?

生命保険やがん保険も現状入っていないですが、日本の健康保険には高額医療制度がありますし、別にこのまま入らなくていいかと思えるようになりました。

もう一つ重要な話しとして、「外貨預金は絶対にやるな」というのが出てきます。

これ、結構大事だと思うので気をつけたいと思います。

NISAでお金を増やす

ここでようやく新NISAの話題が登場します。

こちらについては後ほど紹介します。

年金制度とiDeco

年金は正直私も信用してませんが、まぁ破綻はしない(させないだろうな)とは思ってます。

極端な話、対象者に年間で1円でも払っていれば破綻はしていない!と言い切れますからね。

iDecoはやるつもりはなかったので「そうなのかぁ」と軽く読み進めていました。

 

新NISAにも対応!2025年に読んでも大丈夫?

本書は2024年に始まった新NISAにも対応しており、2025年の現時点でも大枠は変わっていません。

注意事項があるとすれば、口座の開設方法や投資信託の買付が実際の証券会社のホームページの画像とともに紹介されているのですが、ホームページの構成などが変わっている可能性があるので、適宜読み替えが必要になるかもしれません。

FIREを目指す人へのヒント

この本を読むまでは「投資や株はキケン」という固定観念に縛られ、資産はすべて貯金に回していました。

本書を読み、投資は必ずしも怪しい商品とは限らない、むしろ分散投資することでリスクを減らすことができる、という考えを持つことができるようになりました。

 

その結果、現在では預金と債券(国債)そして投資信託という3つのカテゴリに分けて分散投資ができています。

また、Fire(セミリタイア)を考える切っ掛けにもなりました。

山崎元さんは競馬ファンとしても有名で親近感を持てた

私も競馬好きで良く競馬場に言ったり馬券を買ったりしていますが、山崎元さんも競馬ファンとして有名で優駿という雑誌でコラムを記載したり、競馬予想をしていたこともあったそうです。

そういったことから親近感をもつことができました。

 

本書の中でも競馬のことがちょっとだけ掲載されています。

競馬は25%が胴元の取り分なので、馬券を買い続けても75%にしかならない。

だから損しかない、というわけではなく、1万円使って7500円返ってきた場合は2500円で一日熱狂することができる。

いわば「教養娯楽費だ」という考えに「ウンウン」と大きく頷いてしまいました。

結論・まとめ

今回は『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』の感想と要約を紹介しました

新NISAが始まって1年経ちますが、まだ日本全体で考えると投資している人は少ないです。

NISA口座を解説しても利用していないという人も結構いるようなので、是非この本を読んで投資を実際に初めてほしいと思います。

『JUST KEEP BUYING』 感想と要約|新NISAで投資を始めた初心者にもおすすめの1冊

「JUST KEEP BUYING」は全米屈指のデータサイエンティストであるニック・マジューリ氏の著書で、全世界で600万部を突破する大ベストセラーとなっています。

 

この本は私の人生観を変えた3冊の中の1冊です。

 

この記事でわかること

この記事では、ベストセラー『DIE WITH ZERO』の要点と、著者の人生観に共感したポイントを紹介します。

投資初心者にも『長期・分散・積立』の重要性を科学的に教えてくれるおすすめの一冊です。

日本人が現金を持ちすぎる理由とリスク

本の内容

この本は当然ながらそのほとんどがアメリカの市場やデータをもとに構成されていますが、日本について書かれている箇所もいくつかあります。

そのひとつを紹介します。

日本人は昔も今も圧倒的に多くを「現金」で持ち続けている。

だが、世界的にインフレが加速し、現金の価値が激減する今、この戦略は本当に賢いものなのか。

答えは「NO」だ。

出展:ニック・マジューリ.JUST KEEP BUYING.2023.20p

筆者の感想

実際に、ここ数年はインフレの影響で物価高の話題に事欠かない時代になり、

新NISAの始まりでようやく日本でも貯蓄から投資への流れが動き始めていますね。

 

私自身もつい最近までは「貯金」オンリーでしたが、ようやく投資を始めるようになりました。

そのきっかけとなった1冊は、間違いなくこの「JUST KEEP BUYING」であると言えます。

個別株よりインデックス投資を選ぶ理由

本の内容

本書中から印象的な一節を紹介します。

幅広い銘柄(インデックス)のパフォーマンスを上回るのは極めて難しく、プロの投資家ですら勝てないことがほとんどだ。

優良株の割合はとても低い。

この優良株でさえ永遠に勝ち続けるわけではない。

出展:ニック・マジューリ.JUST KEEP BUYING.2023.242p

筆者の感想

私はNISAで投資をはじめてから、今のところインデックスのみで、個別株には手を出していません。

周囲やSNS上で個別株で儲かったというような話を聞くと、つい自分も買いたくなってしまいそうになりますが、そこはぐっと堪えるようにしたいと思います。

仮に買うとしても勉強のつもりで少額を投資する程度で、大金をつぎ込むのは絶対にしないと本書を読んで誓いました。

 

賃貸 vs 持ち家|著者の視点と筆者の考察

本の内容

「JUST KEEP BUYING」での中では以下の3つのうち、どれか一つでも満たしていない場合は賃貸にすべきであるとしています。

  • 10年以上はその土地に暮らす予定
  • 公私ともに安定した生活を送っている
  • 経済的余裕がある

筆者の感想

これは永遠に結論のでないものとしてよく持ち上がるテーマの一つです。

私は現在賃貸生活で家を買う予定もなかったのですが、この本を読んで「ああ、自分にはやっぱり賃貸が向いているんだ」と感じました。

実際に一人暮らしを始めて10年以上経ちますが、3度ほど引っ越しをしており長期間同じ土地(物件)に住んだ経験はありません。

そういう生活が合っていると思っているので、今後も賃貸で生きていこうと決意しました。

暴落時こそ買い時|全投資家に通じる教訓

本の内容

本書の中ではこのように記載されています。

  • 将来のリターンは、大暴落が起きた後に最も高くなる。
  • 暴落は周期的に発生するため、恐れずチャンスと思え。

筆者の感想

本当にそうなの?と思っているそこのあなた。

2025年にもそれに近いことが起きました。

 

2025年の4月、トランプショックがあって一時的に株価が暴落しました。

しかし、株価はその後順調に回復。

同年7月時点では「三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」も過去最高値を更新しました。

 

今後も世界の情勢によって市場が乱高下することはあると思いますが、こういったときに狼狽せず、不安になったらこの本を読み返すことにしています。

神でさえドルコスト平均法には勝てない 

本の内容

ドルコスト平均法とは、簡単に言うと価格が低いとき、購入する口数が増加し、
逆に価格が高いときは購入数が減少するという投資方法のことです。

 

その上で、本書では以下のように記されています。

できるだけ早く、頻繁に投資すべき―。

これがジャスト・キープ・バイイングの核心。

これは、時間や場所を超える原則である。

出展:ニック・マジューリ.JUST KEEP BUYING.2023.289p-290p

筆者の感想

ついつい一括で投資しそうになることがありますが、毎月コツコツと積み立てを続けていこうと思います。(それでも5年で新NISAの満額を埋められるようにはしたい)

まとめ・結論

今回は『JUST KEEP BUYING 』感想と要約を紹介しました。

まとめると以下のようになります。

  • 『長期・分散・積立』の重要性を科学的に説明している
  • 著者が伝えたい投資・お金の考え方を紹介
  • 筆者が共感したポイントを解説

この本は投資をこれから始める方にも、既に投資を始めている方にもおすすめできる本です。

巻末には「JUST KEEP BUYING」21の黄金ルールが記載されていますので、まずはそちらだけでも読んでみることをおすすめします。

 

私の人生を変えた残りの2冊についてはこちらで紹介しています。

よかったらご覧ください。

saiden2024.hatenablog.com

 

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